みんなの生活の中で使われている磁石は、
自然にある鉱物から造られたものなんです。
この鉱石の中には天然の磁石になっているものがあり、
その一つとして磁鉄鉱があります。
磁鉄鉱は磁性を持っているのが特徴で、
そのものが天然の自然磁石となることがあり、
「マグネタイト」とも呼びます。
大航海時代ではポルトガルのヴァスコ・ダ・ガマが
ヨーロッパからインドへの航路を発見し、
イタリアのコロンブスがアメリカ大陸にを発見しました。
大陸の発見は羅針盤がなければとてもむずかしいことでした。
この磁石が発見されたことにより、文明が発達し、
世界が広がったと言って過言ではありません。
磁石は遠い昔から、人間の生活に欠かせないものとなっています。
羅針盤はみんながしっている呼び方だと、
「方位磁針」や「コンパス」と呼ばれています。
磁石の材料となる鉱石にも種類がたくさんあります。
自然に磁石となる磁鉄鉱は、
自然環境や地域条件に限られた地域で見つかります。
アメリカのユタ州に多く発見されています。
元素というのは、一つの物質を分解していったとき、
それ以上分けられない物質の成分のことです。
元素のことを実験と研究を通じて、
「これ以上細かく分けられない物質」と見つけたのが、
ロバート・ボイルというアイルランドの科学者です。
現在、118種類の元素が知られていて、
その元素を原子番号と元素記号で分けたも表を「元素周期表」と呼びます。
そして元素は、それぞれの特性の違いを表すことができ、
元素の組み合わせにより様々な特性をもつ化合物を作ることができます。
磁石を作るときも、どの元素と混ぜれば強い磁石が生まれるのか、
研究と実験が繰り返されて、ネオジム磁石(Nd Fe B)ができました。
希土類元素は希少金属に属し、限りある自然資源と考えられ、
「レアメタル」ともいわれ、現在のハイテク産業つまり、、
パソコンや携帯電話を作るのにかかせない元素となっています。
その希土類元素は、磁石の材料としても数多くの種類が使われてます。
| 鉱石名 | 主成分 | 英表記 | 元素組成 |
| モナズ石 | セリウム | (monazite-(Ce)) | (Ce,La,Nd,Th)PO4 |
| ランタンモナズ石 | ランタン | (monazite-(La)) | (La,Ce,Nd)PO4 |
| ネオジムモナズ石 | ネオジム | (monazite-(Nd)) | (Nd,La,Ce)PO4 |
元素名「ガドリニウム」は、
希土類元素を最初に発見したガドリンの功績をたたえて、
ボアボードランが命名しました。
ガドリニウムはMRI検査用の造影剤や冷蔵庫などの
磁気冷凍機としても使用されています。
右の写真は磁石製造に協力していただいている中国の、
希土類鉱石採掘鉱山です。
世界のいたるとことに希土類元素は多く眠っていますが、
世界中の希土類元素の約9割を掘り出している中国が、
外国に出す量をしぼったために、
希土類元素の価格がどんどんと高くなっています。
希土類元素のたくさん使う日本では、
希土類元素のリサイクルする方法と、
希土類元素をあまり使わない
新しい磁石の開発が進められています。
廃棄された携帯電話などネオジム磁石が使用されている製品から
ネオジムを含む「希土類元素」を取り出す技術も開発され、
希土類元素をリサイクルする動きが大きくなっています。
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